■〈光輝〉による、戦うための力
●スタイルを決める
復讐者は〈光輝〉を、どちらか片方の瞳へと、一つの色彩を帯びた宝石のような灯火として宿します。
これを「スタイル」と呼びます。
スタイルは、キャラクターの「復讐への想い」で選ぶことができ、同時に、復讐者が持つ様々なステータスなど決まります。
・ルビー、『激情の発露』を表す宝石。
復讐を遂げるまで、決して止まらぬ意志を燃やすもの。
戦いでは、高い攻撃力で突き進むだろう。
・サファイア、『冴えたやり方』を表す宝石。
スマートな復讐を望むもの。
戦いでは、スピードを活かして相手を翻弄するだろう。
・トパーズ、『ある種の冗句』を表す宝石。
復讐なんてくだらない、だからこそ最高の笑顔で。
戦いでは仲間を助け、相手を弱体化していくだろう。
・エメラルド、『良く生きる事』を表す宝石。
過去と決別するために、復讐を望むもの。
戦いでは、困難に負けぬ強い心をもつだろう。
・オブシダン、『沈黙の祈り』を表す宝石。
想いの実現に言葉は不要だというもの。
戦いでは、自分を顧みないふるまいをするだろう。
・パール、『正義の遵守』を表す宝石。
悪を滅ぼすことにためらいを持たぬもの。
戦いでは、仲間や自身を強化する術を持つだろう。
●記憶の断片を6つ決める
記憶の破片とは、復讐者が喪ったものにまつわるエピソードのキーワードです。
キャラクター作成の際に6つ決定し、セッション中に「想起判定」としてロールプレイの補助として使用されます(想起判定の説明は、「セッション」をご覧ください)。
記憶の断片は、リストから考えることもでき、その内容はすべて「問いかけ」という形で提示されます。
たとえば、こんな内容です。
どんな【生活】をしていましたか?
最後に泣いたのは【いつ】ですか?
その問いへの答えこそが「記憶の断片」であり、復讐者と、大切だったものを立体化させたり、復讐の動機を作ったりする手助けとなることでしょう。
●望む執行を決める
このゲームでは、復讐者がエネミーに望む復讐内容を、キャラクター作成の時点で決めることを推奨しています。
復讐劇を遊ぶ本作において、その着地点を決めずに歩きだすことは、ストーリーの望まない揺れに繋がりかねません。
また、望む執行を事前に用意すると、他の参加者と求めるものが違う場合のすり合わせや、地雷の回避も可能となります。
エネミーたる復讐者のことは、復讐者として覚醒した時点で知識を得ています。
そのため、ゲーム開始時点で復讐内容を決めることは自然な流れなのです。
ですが、復讐はどこまでもセンシティブな題材です。
キャラクター作成、特に望む執行はじっくり時間をかけ、参加者全員が楽しめる内容を見出していきましょう。
いざ復讐を執行する場面になったとき、それまで紡いできた物語の中で心境の変化があるようなら、もちろん「望む執行」は変更可能です。
●基本的な設定を決める
名前、年齢、外見、そして職業など基本的な設定を決めていきます。
基本的には、現代にありうるような名前や設定であれば、どのようなものでも構いません。
また、人間以外――たとえば動物やなども、シナリオと、そして全参加者が許可するなら選ぶこともできます。
●ギフトとスキルを取得する
スタイルによって、キャラクターは〈光輝〉によって与えられた力の加護である「ギフト」と、強力な「スタイルアクトスキル」を取得します。
その後、選択スキルから4レベル分のスキルを取得します。
最初に取得した時点で「1レベル」になり、「最大レベル」の値まで続けての取得が可能です。
4レベル分のスキルを、どのように取得するかは貴方の自由です。
選択スキルの分類は、次の通りです。
・攻撃などに使える「アクトスキル」
・移動にまつわる「ムーヴスキル」
・攻撃に対して使用可能な「リアクトスキル」
・戦闘開始時など、特殊なタイミングでのみ使える「エントリースキル」
・自身を強化する「エンハンススキル」
★選択スキルは、自由に取得しよう!
スタイル決定時に取得するギフトとスタイルアクトスキルによって、復讐者の戦闘時での活躍は保証されています。
そのため、選択スキルは貴方のキャラクターの個性や性格、どのように戦闘で立ち回りたいかなど、データの良しあしを気にしすぎず、プレイヤーの好みで選んで問題ありません。
ギフトとの相性で選んだり、もしもの備えを取得したり、自由に決めていきましょう!
イラスト:成田芋虫