黒絢のアヴァンドナー
一瞬を、その次の一瞬を
――あなたと生きるために
かつて地球と呼ばれ、今や灰色の荒野と化した世界。
企業戦争の爪痕が残り、大半の人類は
衛星軌道上にある境界面航空都市”ダグザ”へと移住した。
そんな残り火のような世界に、今も生きる者達がいる。
企業戦争の主力として用いられ、
その管理が放棄された後も製造され続けている生体兵器。
「アヴァンドナー」と呼ばれる少女達だ。
この物語は、戦うことしか出来ない、兵器として造られた少女達が生き抜くための物語。
ようこそ、かつて地球と呼ばれた荒野へ。
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★どんなゲーム?
ただ、灰色の荒野が続いている。
かつて都市と呼ばれていた場所、そして今や砕かれ、傾き、空虚な廃墟と化した場所。
今そこに、斜塔と呼ぶには些か無骨なビルディングの屋上に、一人の少女が立っている。
しかし、少女とは言うものの、その姿はどこか歪だ。
遠くを見据え、細めた眼。そこには何かを待つような、待ち構えるような、強い意志が垣間見える。
払い下げの軍服を改造したのだろうか、手製のミリタリーゴシックとでも言うべき衣装をまとい、右手には無造作に、抜身のカタナを携えている。
鈍く光を反射する、黒の刃。刻まれた銘は「黒絢」。
そして少女の腰より下、分厚い布地のスカートから覗くのは、鋼の脚。
それも人のそれではない。通常とは逆向きの関節構造――否、それは鳥類の脚を模した脚部であった。
ぱしゅん。
少女が姿勢を変える。左足を半歩引き、背後を振り返る。脚部のシリンダーが、微かに音をたてた。
振り返った先には、長大な機関砲を携えた少女が一人。年の頃は似たようなものだろうか。未だあどけなさの残る、しかしこの荒野によく似合う、何かの決意を固めた表情。
カタナの少女と、機関砲の少女。
二人は並び、立ち、遥か荒野の先を見据える。そうして、やがて――数秒の後。
「来たぞ、同業(アヴァンドナー)が」
しかして、物語は始まる。
これは、見捨てられた星、かつて地球と呼ばれた場所に今も生きる者達の物語。
最前線に取り残された、造られた少女達の、生きるための戦いを描く物語である。
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★ダイアクロックマップを使った直感的な戦闘システム
移動することが回避行動になる、新感覚のハイスピードな戦闘システムをお楽しみ下さい。
★判定ルール
あなたは5発の弾丸を発射しました。
ならば5個のダイスを振りましょう。
直感的に分かりやすく、しかし奥深いルールをあなたに。
★回避!!
本作に回避判定などありません。
死にたくないのなら、立ち止まるな!!
瞬間的な回避機動、ジグスラストがあなたの翼です。
★チャリス
戦場に感情は必要ない。想いは迷いを生むだけ。――本当に?
黒絢のアヴァンドナーの主役は、生体兵器ではあれど、確固たる感情をもった少女たちです。
その感情に意味がない、などと誰が言えるのでしょう。
チャリスとは、誰かを想う感情をしまった、心の器。
あなたが地に墜ちそうな時、その感情が新たな回路をつなぐのです。
★敵――エグゾーストフォートレス
かつて地上には、栄華を誇った文明が、都市があった。
しかし奴らは、そんなものなど存在しなかったとでも言うように、手当たり次第に地表を採掘していく。
企業の所有する大規模採掘兵器、エグゾーストフォートレス。
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黒絢のアヴァンドナー
著:瀧里フユ/どらこにあん
カバーイラスト:リウイチ
通販価格:1,500円
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黒絢のアヴァンドナー
ミニサプリメント1.0「叡智と栄光」
著:瀧里フユ/どらこにあん
カバーイラスト:リウイチ
通販価格:500円(電子版のみ)
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